2012年6月16日土曜日

試合要領【競技者向け】


【はじめに】

HMJの和弓は、SL環境の制約の中で、手軽に弓道の気分を味わっていただけるように工夫を凝らしています。個人的に楽しんでいただく分には使用方法もさまざまです。

一方で「SL弓道」として「試合」を行うときは、「武道」らしく、単なる射的の腕前比べにならないようにしたい。SL和弓の製作者としての「美学」です。

そのため、「試合」に際しては、同じ組で競技する2~5名の競技者同士、「武道」らしくお互いへの気配りと、最低限のマナーを守っていただきたいと考えています。

そのため下記の試合要領についても、審判の「号令」は敢えて最低限に留めています。

この点についてご理解いただき、下記試合要領を十分ご理解いただいたうえで、「試合」にご参加いただきたく、よろしくお願いいたします。



【SL弓道用語】

「射位」(しゃい):競技者が弓を引く位置、白線枠の中央

「本座」(ほんざ):白線枠の後方、数歩下がった位置

「大前」(おおまえ):的に向かって一番右側の競技者(第一レーンの競技者)

「落」(おち):的に向かって一番左側の競技者(最終レーンの競技者)


















【試合要領】

1、同じ組の競技者は審判の指示に従い、全員揃って道場に入場し、「本座」にて待機。

2、審判の「はじめ」の号令に従い、全競技者が「本座」から「射位」に移動

3、「大前」の競技者は、全競技者が「射位」に入ったことを確認して、弓を引く動作に入る。

4、次の競技者は、直前の競技者が矢を放った直後から、弓を引く動作に入る

5、矢を放ち終えた競技者は、速やかに「射位」を出て「本座」に戻り待機

6、「落」の競技者が「本座」に戻ったところで、一射目が完了。

7、以下、四射目まで、2~6までを繰り返す。

8、全競技者が四射目を終え、「本座」に戻ったところで、揃って道場から退出。


※矢が的から大きく外れた場合、得点的が矢を感知しないことがあるが、その場合も審判の判断で一射とカウントする。

※矢が的の直前で停止して、刺さらなかった場合(主にラグが原因)も競技は続行。但し、審判がラグとして認定すれば、当該競技者のみは再試合を行うことが出来る。

※競技者は審判に事情を告げて、競技の中止を申し出ることが出来る。

※事情を告げることなく、競技を中断した場合は失格とすることもある。
(RL・回線の事情である場合も含む)


















※再度、競技の流れを略記すると以下のとおり

①「本座」への入場(審判の指示あり)

②「はじめ」の号令(審判の指示あり)

③「本座」から「射位」へ、全員が一斉に移動(以降、⑤まで審判の指示なし)

④「大前」の競技者から順番に、約20秒間隔で競技開始

⑤競技を終えた競技者は、順次「射位」から「本座」に戻る

以降②から⑤を4回繰り返す

⑦「本座」より全員が退出

※審判は、道場への入場の指示と、4回の「はじめ」号令のみを行う。

※競技者は1射毎に「射位」から「本座」戻ること。




【減点・失格について】

1、後述の注意事項に該当した競技者は審判より「注意」を受けることがある。

2、審判より「注意」を受けた競技者は減点・失格とされることがある。

3、但し、注意事項該当が初回かつ1項目のみであれば、原則減点しない。

4、減点は1項目につき2点とする。減点は「注意」の際に審判から明示する。

5、目に余るルール違反があった場合は、審判の判断で失格とすることがある。



【競技者に対する注意事項】

1、審判の指示に従うこと。

2、私語をつつしみ、AO、ゼスチャー等は停止すること。

3、「大前」から「落」までの矢を放つ順番を守ること。

4、全競技者の動きに気を配って、試合の流れを乱さないようにすること。

5、必要以上に長く、他の競技者を待たせないこと。

6、弓を引く際は「射位」の白枠から極端に足が出ないようにすること。

7、他に試合運営上の妨げになる行為等をしないこと。

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